ロボの快速列車

貯金をしつつ、毎日楽しもう。

果てしなき闇の彼方に



大切な家族が死んだ
あれから三日経ったのかな
そしてついに明日は火葬の日だ
本当に寂しい
もう亡くなってるとはいえあの子の実態がもう見えなくなってしまうことに
喉の奥が苦しくなる


寂しい辛い苦しそうなあの子を見なくてホッとした
本当に複雑な感情だ
今横にいるあの子はいつもと同じような姿だ
でもよく見てみると目が薄く開いたままなので当たり前だけど少しずつ乾いてきてしまっている
そんな姿でもそばにいてほしいともう会えなくなってしまうのが悲しいと思うのはエゴだけど仕方のない感情なんだろう


寂しい本当に寂しい
今までずっと君の幸せと存続を第一に考えてきたんだ
あの日拾ったその日から、君は私の家族であり友達であり息子であり宝物だった
君のためなら自分が犠牲になることも厭わなかった
神社で何か神様にお願いするときも、自分のことは自分でなんとかするので
君が、とにかく君が幸せで元気であってほしいとそれだけを願っていた


そんなふうに一途に掛け値なしに愛情を注げる相手に出会えたこと
楽しい日々、イタズラされて怒った日、脱走されて血相変えて探した日
本当にどれもこれも幸せだったと思う
本当に感謝しかない


そして抗がん剤が最後に効かなくて結果的に体力を奪ってとどめを指すような形になってしまったこともやっぱり後悔している
でも遅かれ早かれこうなってしまったこともわかってるけど
やっぱり、技能試験の時に連日徹夜をして君に負担をかけてしまったことがリンパ腫再燃の原因なんじゃないかとか後悔が今更ポロポロ出てきてしまう
12月26日付近から体調を崩し始めたから余計にそう感じてしまう


リンパ腫発症から2年2ヶ月、先生にもよくこれだけ頑張ったと言われた時は
私もそう思っていたけれど、やはり後悔は尽きないのが当たり前のようで
結局私も別れと喪失のプロセスを辿って行くようだ


もう会えないんだな
いずれ誰しもがみんな別れていく、死んでいくのはわかっていて頭では理解している
しかし目の前の現実がなかなか受け入れたくなくて逃げたくなる
手続的なものは全て済ませた
飼い主としての責務を全うしたかったから
でもやっぱり後から後悔や悲しみが溢れてきてどうにも涙も止まらない


幸せだった分失うのは辛い
本当に可愛くて大好きな存在だったんだ今でも
本当に
君の幸せだけいつも願ってきた
いつもいつも病気になってからは特に今まで君と何気なく過ごしてきた時間がさらに凝縮したように思う
家族のみんなにも随分協力してもらった本当に感謝している
それでもやっぱり寂しい
手形をとって、紙粘土でかたどって、毛をいただいて、爪もいただいて
それでもやっぱり寂しいよ
失いたくない
もうとっくに息を引き取っているのに
君は目の前で必死に戦って、そして旅立って行ったのに
ずっと前向きに励まして、君が不安にならないように大丈夫大丈夫って
前向きな親を演じていたけどいつも不安だった
君がいなくなってしまったらって
実際にそうなってしまったら今はもう強がり続けることはできない


その日が明日に迫ったらもう逃げたくて仕方ない
動悸もするし涙も止まらない誤魔化せないくらい動揺してる
でもちゃんと送り出すこともまた飼い主の責任なんだろうということもわかってる
でもこの最後の夜だからこそこの気持ちは文章として残していきたかった


ありがとう
真人間にしてくれて
君がいなかったら就職してなかった働く喜びもプライドも幸せも知ることできなった。
君を見つけたあの日から私は拙いながらも責任を持つことを覚えたよ。
私はちゃんと飼い主できていただろうか
いつもあの子のことになると周りが見えてなかったね
君のこと第一に考えるばかりに焦ったりヒスったりして君にも随分息苦しい思いさせたんじゃないかなって思うよ。


ついてきてくれてありがとう
きっとついて来るしかなかったんだろうけど
いつも君のことばかり考えて案じていたよ
時々不安に思い押しつぶされそうなこともあったけど、私も君を想い、世話や一緒に頑張ることで救われていたということが今ならわかるよ
このウザいくらい重たい愛の行き場はないよ
あくまであの子のことは特別だったんだ


最後まで愛しぬく
骨になった姿も愛する、闘病して最後儚くも天命を全うしたことも愛する
結果的に私の目の前から消えて行く事実も愛する
君が生きていてくれて私に利己的な感情じゃなくて自分以外をこんなに愛せることも教えてくれたことも感謝して愛する
こんなに愛せたのは君だけだから、今後に活かせることはできないかもしれないけど、
少なくとも私の人生の中で自分以外への愛で13年間ともに過ごせたことを心から感謝したい


あの日私の目の前に現れてくれてありがとう
本当はまだまだこれからも一緒にいて欲しかったけど
それは神様が決めることだったね
君の体はとっくに限界きてたのに随分無理させちゃったね
頑張ってくれたんだよね
最期の時だってあまり苦しまないであっさり息を引き取ってしまったのだって
私を心配させないためだったんだよね
そんな都合のいいように解釈しておくよ
本当にありがとう。おかげで君との思い出が悲しいものにならず最後まで綺麗なまま終わったよ。


この先あの子との記憶や写真がもうこれから増えないで、終わってしまったことはとても悲しく思います。
仕方のないことだとしてもやはり寂しさは消えないでしょう。
それだけ本気で愛していたんだよ。


ありがとう安らかに眠って、そして成仏して次はもっと幸せになって生まれ変わってほしいと思う気持ちも本当だよ。
内容はまとまらないのはそれだけ私の中に今いろんな感情がひしめき合っているということなんだけど
君を心から好きで
幸せでいてほしい大切な存在だということはいつまでも変わらない。