ロボの快速列車

貯金をしつつ、毎日楽しもう。

お盆の終わりに



父が猫を迎えた。


私はまだあの子を思い出して泣いてばかりだ
もうあの子ほど愛することはできないと思った


夜一人で泣くことや胸に空いた穴に変わりはないけれど
愛せないってのは違っていた
そばに無防備な子猫がいればそれは心配するし世話するし可愛がるのだった。


もういないあの子の代わりはどこにもいないし
この先生きていても二度と会えない現実は苦しいけど
どうせいつか私も死ぬんだから精一杯やり切りたいという気持ちは持って生きてきた
だから少しでも前を向く良いきっかけになったのかも知れない
父さんもそれを察してくれたんだと思う


ただの一つとして捨てられなかったあの子が残した猫用具を
2ヶ月前にこの世に新しく生まれた子が目の前で息をして使ってくれてることは嬉しい
楽しそうにはしゃいでる姿を見ると少しだけ救われたような気になる。